「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」が面白いんです!
原作は小説で、コミカライズ版がふたつある、めずらしい作品。
今回紹介するのは、小学館サンデーGXコミックス。
作画・倉田三ノ路さんです!
この記事を読めば、「薬屋のひとりごと」5巻のネタバレがわかりますよ。
「薬屋のひとりごと」とは?
「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」
原作:日向夏(ヒーロー文庫)、キャラクター原案:しのとうこ
小学館サンデーGXコミックス、作画:倉田三ノ路
美形宦官・壬氏(ジンシ)のおつきの侍女として宮中へ戻ることになった、毒好き少女・猫猫(マオマオ)。後宮にいた頃と変わらず、彼女の元には少し不思議な事件の話題がひっきりなしにやってくる。新たな事件は皇帝御用達の彫金細工師の御家騒動―― 亡き職人が息子達に残した遺言の謎に猫猫が挑む! そして曰くありげな、くせ者の武官・羅漢(ラカン)も現れて…!?
「ebookjapan」紹介ページより
いくつもの小さな事件が、ひとつの大きな絵を描いて行く様に注目!
「薬屋のひとりごと」5巻の主な登場人物
- 猫猫:誘拐され後宮に売られた薬屋、今度は壬氏直属の下女に?
- 壬氏:後宮を監督する宦官。イケメンだけど、内面はけっこう腹黒。
- 高順:壬氏の従者を務める宦官。何かと気が利くマメな性格。
- 水蓮:壬氏に長く仕える老侍女。穏やかな物腰で厳しく猫猫を指導。
【薬屋のひとりごと】5巻ネタバレ
登場人物が増えてきたので、補足を入れておきますね。
「この人誰だっけ?」となった際に、参考にしていただければ…!
- 羅漢:軍部の大尉。猫猫の存在を知っている。
- 馬閃:高順の部下。
- 李白:猫猫にかんざしを渡し、身元引き受け人になった。
- 浩然:死亡した、礼部の長官。
第19話ネタバレ:遺言
壬氏の元を訪れ、無駄話で仕事の邪魔をする羅漢。
「私も昔、緑青館に馴染みがいましてね」という言葉に、思わず筆を止める壬氏。
いつか自分のものにしたいと思っていたものの、値が吊り上がり、手が出せなくなったため、「希少価値を下げた」と話します。
「謎解きな得意な下女が入ったようですな」
羅漢はふと、猫猫を知っていることを匂わせます。
ある日、壬氏は、猫猫に案件を持ち込みます。
彫金細工師が突然亡くなり、弟子である実子3人は、誰も遺言を理解できないようだ。
職人は「秘伝を後継者に伝える」と言いながら、後継者を決めないまま、亡くなった。
残された遺言は「皆、昔のように茶会でもするといい」という一言のみ。
猫猫と馬閃は、彫金細工師の屋敷に出向き、作業場を見せてもらいます。
形見の品は、上の兄は作業小屋そのもの、下の兄は箪笥、弟はうすいガラスの金魚鉢を相続。
箪笥は作業小屋の机に固定され、鍵穴に何か詰まって、開かない状態。
「親父は、変わった素材や製法を知ると、試さずにいられないたちだった」と話す弟。
妙な家具の配置、塞がれた鍵穴、3人それぞれに残された遺産。
猫猫は、金魚鉢が置かれていたらしい、棚の日焼け跡に気づきます。
「今すぐ、金魚鉢に水を入れて持ってきてください!」
以前の場所に、水を入れた金魚鉢を置くと、鉢がレンズになり、日の光が鍵穴に差し込みます。
しばらく待った後、鍵を鍵穴に入れると、カチ…と開き、引き出しが開けられるように。
引き出しの中には、鍵の鋳型が入っていました。
日の光で、鍵穴に詰まったハンダが溶けて、底の鋳型に流れ込む設計。
その鍵で、上3つの引き出しを開けると、鉛と錫と結晶が。
「これが遺産か!?」「ふざけやがって!」
ガッカリする兄たちをよそに、じいっと考えこむ弟。
帰り道、「どういうことだったんだ?」と猫猫に聞く馬閃。
「あの引き出しの中身は、おそらく、ハンダの素材でしょう」
3つの素材を組み合わせて生まれる、低音で溶ける特殊なハンダ。
それこそが、後継者に伝える「秘伝」なのではないか、と。
後日、「先日はご苦労だった」とねぎらう壬氏。
「俺に化粧をしてくれないか」
「……は?」
猫猫は思いっきり怪訝な顔をするのでした。
第20話ネタバレ:街歩き
「俺に化粧をしてくれないか?」「化粧というか…変装したいんだ」
変装当日、壬氏に密着して、香りをかぐ猫猫。
「これから別人になるつもりはあるのですか?」
「やっぱり、上等な香の香りがします…!」
妓楼にくる客の格付け方法は「匂い」だと話す猫猫。
別人にするため、腹回りに布を巻きつけて、体型から変えます。
濃いおしろい、目の下に隈、眉も不揃いにして、壬氏に見えない仕上がりに。
「猫猫、疲れたでしょう?今日はもう休んでいいわよ」
「せっかくだから、猫猫も実家に帰ったら?」
水蓮と高順の圧力に負けた猫猫は、変装して、壬氏に同行することに。
猫猫がお嬢様、壬氏が従者として街の視察に出ます。
「花街の生活が恋しいか?」
「養父が心配なんですよ」
猫猫の養父は留学して、西方の医術まで心得ていると聞き、壬氏は驚きます。
待ち合わせ場所まで、壬氏を案内した猫猫。
「今夜はお楽しみくださいませ」と早々に立ち去ります。
店内でイチャつく恋人たちの姿に「…こういう店でしたか」とつぶやく壬氏。
待ち合わせ相手は、男装した阿多妃。
「さあ、宮中の様子を聞かせておくれ」と酒をすすめてきます。
一方、緑青館に顔を出した猫猫は、白鈴と梅梅に出迎えられます。
「…今日はどうする?会ってく?」
「ああ、気が向いたら顔出すよ」
猫猫は少し硬い表情で答えるのでした。
第21話ネタバレ:羅漢
イヤな夢をみて、ハッと目覚める猫猫。
「用がないのなら、緑青館に薬を届けてくれないか」「たまには顔を見せておやり」
養父から、そう頼まれます。
薬を届けたのは、梅毒にかかった女性の部屋で、今は眠っている様子。
猫猫はベッドの横に座り「…莫迦な女…」とつぶやきます。
「羅漢が来ているから、帰るのはもうちょい待ったほうがいいよ」
梅梅がきて、猫猫にそう伝えます。
外延に戻った猫猫は、夢見が悪くて寝不足がち。
壬氏はふと、猫猫に質問します。
「”妓女の価値を下げる”には、どういう手があるんだ?」
「見た目が良く、芸の立つ妓女は、簡単に身を売らせない」「手が届かない、純潔な花ほど価値が上がるもの」
その花を手折るだけで価値は半減。
さらに、子をはらませれば、価値などないに等しくなるとも。
壬氏の仕事部屋にきて、今日も長居するつもりの羅漢。
「先日の彫金細工師の話、続報をお持ちしましたよ」
遺言の謎が解けてから、三男がめきめき頭角を現したこと。
今後の依頼は、三男に出すことになった、とも。
「祇女の価値を下げるために、相当あくどい手を使われたようですね」
「『あくどい』とは、あなたに言われたくありませんなあ」
猫猫を妓女にして、金で手に入れるつもりだった羅漢。
「彼女にあげてください」と果汁水を渡し、部屋を出ていきます。
「羅漢が会いたがっている」
後日、そのことを伝えると、猫猫は見たこともない険しい表情に。
「…私から断っておく…」
「ありがとうございます」
水蓮から「外延の医局まで、薬を取りに行ってほしい」と頼まれた猫猫。
一気に上機嫌になり、かけ足で向かいます。
薬を待っている間「ちょっと見るだけ…」と引出しに近づくと、げんこつで殴られた猫猫。
以前にかいだ苦い香りがして、あのときの美しい女性がいたのでした。
第22話ネタバレ:偶然か、必然か
「あなた、ここで何やってるの?」
「主人の使いで、薬をもらいに来ただけです」
薬を受け取り、歩いていると、厩の近くに、薬草である地黄を発見。
すぐ近くの草原に生えていたのは、ほとんど薬草。
夢中で見ていると、先ほどの女性が「触らないでくれる?」と忠告。
「何を植えているのですか?」
「蘇りの薬」「冗談よ」
「帰らなくていいの?途中なんじゃないの、おつかい」
そう言われ、焦って帰る猫猫。
水蓮はにこやかな顔で怒り、猫猫に、廊下の端まで掃除を命じます。
掃除をしていると、李白が相談にきます。
「倉庫で小火があった日、別の倉庫で盗みがあった」
「何が盗まれたんです?」
「祭祀に使う、祭具なんだ」
礼部の長官である浩然が亡くなり、後任も着任早々、食中毒で昏睡状態になり、たまたま責任者がいなかった。
「薬の匂いがした、知らない官女から煙管をもらった」
小火が起きたときの倉庫番の証言を聞き、ハッとする猫猫。
礼部の長官・浩然の死、後任の昏睡事件、倉庫の小火、祭具の盗難。
これらに「祭祀」が関わっているのでは、と推測。
ずうんとした顔で「…楽しそうだな」とのぞき込む壬氏。
むすっとする壬氏にかまわず、一連の事件につながりがあるのでは、と話す猫猫。
調査に乗り気でない猫猫に気づいた壬氏。
高順に「あるもの」の手配を頼みます。
「牛黄」という、1000に1頭しか取れない牛の胆石で、非常に貴重な薬。
「私の代わりに調べてくれる者がいたら…」
「やります、調べましょう、なんだって…!」
翌日、中祀に参加するため、準備をする壬氏。
「柱を吊り下げる部品が盗まれたけど、すぐに代わりが見つかった」
猫猫は、礼部の倉庫でそんな話を聞きます。
元のと同じ彫金細工師が作ったから、問題ないはず、という話に焦ります。
「間に合えー!!」
猫猫は中祀が行われる、蒼穹壇へ急ぐのでした。
「薬屋のひとりごと」5巻はどこで読める?値段は?
気になるところで終わってる〜!
「薬屋のひとりごと」はどこで読めるの?
書店や電子書籍で、購入できるよ!
ホントだ!
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「薬屋のひとりごと」5巻を読んだ感想
いやあ…壬氏も猫猫の扱いがうまくなってきましたね…!
レアな薬を餌にやる気を出させるとは…冬虫夏草で味をしめたのかな(笑)
そして、悪党っぽい羅漢も、猫猫を手に入れたがっている様子。
リアルにいたら敵にまわしたくないですね〜!こわー。
変装する回で、猫猫はこっそり壬氏に、女性用メイクをしてるんだけど、見たかったな〜!
彫金細工師のトリック、すごかったですね!
太陽熱でハンダが溶けて、それが鍵になるなんて、凝った遺言だなあ。
文章だとよくわかんないかと思うので、ぜひ原作読んでください(笑)
- 礼部、浩然の死
- 食中毒
- 倉庫の小火
- 彫金細工師
これらの事件全てがつながっているようですね…!
薬草を扱う女性(美人)の存在も気になります!
ますます面白くなってきた「薬屋のひとりごと」、6巻も楽しみです!