「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」が面白いんです!
原作は小説で、コミカライズ版がふたつある、めずらしい作品。
今回紹介するのはこちら!
- 小学館サンデーGXコミックス
- 作画:倉田三ノ路
この記事を読めば、「薬屋のひとりごと」3巻のネタバレがわかりますよ。
「薬屋のひとりごと」とは
「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」
原作:日向夏(ヒーロー文庫)、キャラクター原案:しのとうこ
小学館サンデーGXコミックス、作画:倉田三ノ路
妃毒殺未遂事件の真犯人は… 解決編登場! 誘拐された挙句、とある大国の後宮に売り飛ばされた薬屋の少女・猫猫(マオマオ)は、皇帝の子供が不審死する原因を鉛白だとつきとめた功で、美形の宦官(去勢された男子)・壬氏により、上級妃である玉葉妃の侍女にされてしまう。後宮の大イベント「園遊会」の最中、上級妃の一人・里樹妃の膳に毒が盛られるという大事件が発生する。自分が犯人だとの遺書を残して下女が自殺するが、不審に思った壬氏と猫猫は調査を進め…? 妃暗殺未遂事件の解決編・登場です!!
「ebookjapan」紹介ページより
この3巻までで、原作文庫第1巻が全部漫画で読めるよ!
「薬屋のひとりごと」3巻の主な登場人物
- 猫猫:花街で薬屋をしていたが、誘拐されて後宮に売られる。
- 壬氏:後宮を監督する宦官。イケメンだけど、内面はかなり腹黒。
- 玉葉妃:翡翠宮に住み、位は貴妃。皇帝の子、鈴鹿公主を生む。
- 阿多妃:四夫人最年長の35歳。柘榴宮に住み、位は淑妃。
【薬屋のひとりごと】3巻ネタバレ
「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」3巻では、上級妃たちの年齢が判明しました。
皇帝や壬氏の年齢も合わせて、メモしておきますね。
- 壬氏:24歳?
- 皇帝:34歳
- 玉葉妃:19歳
- 梨花妃:23歳
- 里樹妃:14歳
- 阿多妃:35歳
第10話ネタバレ:蜂蜜
宮廷内では、淑妃である阿多妃を「上級妃の位から下げる」という噂が流れていました。
年齢が年齢なので、後宮の制度として「お褥すべり」しないといけないからです。
そんな中、玉葉妃が、里樹妃を呼んで、お茶会をすることに。
「甘いものは好き」と答える里樹妃ですが、「蜂蜜を使っている」と聞くと顔を曇らせます。
お茶会のあと、壬氏が「明日から、阿多妃の柘榴宮に手伝いに行ってほしい」と猫猫に頼んできます。
翌日、柘榴宮の侍女頭である、風明にしたがって、仕事をする猫猫。
風明の手にある、まだ新しい火傷の跡に気づきます。
風明の実家は、養蜂をしていて、いろいろな種類の蜂蜜を取り寄せています。
その事を知り、里樹妃のことが引っかかる猫猫。
翌日、壬氏に報告を求められます。
「侍女頭の風明が、木簡を使って、外部と連絡を取った可能性がある」
そう伝えて、退室しようとする猫猫。
壬氏は「ご褒美をあげないとね」と微笑み、指につけた蜂蜜をなめさせようとします。
第11話ネタバレ:侍女頭の秘密
壬氏の指につけた蜂蜜をなめるよう、迫られていた猫猫。
壬氏の部下、高順に助けを求めるも、スッと視線をそらされます。
「うちの侍女に何をしているの?」
すんでのところで玉葉妃が止めに入り、ピンチを救われます。
後日、猫猫は金剛宮に住む、里樹妃の元を訪れます。
「蜂蜜はお嫌いですか?」
「赤子の頃に、蜂蜜を食べて生死の境をさまよったと聞かされて、怖くて食べられない」
「柘榴宮の侍女頭に、その話をしたことがありますか」
「どうしてそれを…」
猫猫の指摘に、里樹妃は驚いた様子。
10〜20年前の、後宮の記録を調べ始めた猫猫。
17年前、皇帝がまだ東宮(皇太子)の時代。
阿多妃は男児を生みますが、乳幼児の頃に死亡しています。
阿多妃は元々、現皇帝の乳兄弟で、東宮妃は彼女1人。
阿多妃の出産と同時期に、当時の皇弟も生まれています。
当時、出産に立ち会った、後宮勤めの医官の中に、育ての父の名前を見つけ、動揺します。
翌日、侍女頭である風明のもとを訪れた猫猫。
「阿多妃には、もう子は産めないのですね?」「出産に立ち会ったのは、私の養父、医官 羅門です」
そう告げると、風明の顔色が変わります。
出産の時、難産で苦しんでいた阿多妃。
「皇后さまが産気づかれた」「皇后様が優先だ」
羅門は強引に連れていかれ、対応が遅れたせいで、阿多妃は子宮を失います。
「あの医官がちゃんと対応していれば、こんな事には……!」
「そうでしょうか?」
阿多妃の赤子が亡くなったのは、蜂蜜を与えたせいではないか、と指摘する猫猫。
そのことを阿多妃には絶対に知られたくない。
けど里樹妃から、蜂蜜の毒のことを聞くかもしれない。
だから里樹妃の毒殺を目論み、未遂に終わると、罪を下女に着せ、自殺に見せかけて殺した。
下女は纏足をしていたので、1人で塀を上ることは不可能。
梯子は誰かが外したはず…と事件の真相を語ります。
「それで…欲しいものは何?」
風明は暗い表情で、猫猫に質問します。
第12話ネタバレ:阿多妃
「何が望み?」「言ってごらんなさい」
人格者である阿多妃を、心から慕っていながらも、真実を言えなかった風明。
「1つだけ間違えてるわ」
死んだ下女の珊児は、自殺したのだと話します。
里樹妃の毒殺に失敗し、阿多妃に疑いがかかることを恐れた風明。
首を吊ろうとしますが、珊児に止められます。
「侍女頭である風明の罪は、阿多妃に責が及ぶかもしれない」「私が代わりに死にます」
珊児自身も、阿多妃に心酔する1人だったのです。
「阿多妃の大事なものを、私が奪った。」「珊児の死も無駄にしてしまった」
泣き崩れる風明の姿をみて、猫猫はある提案をします。
後日、風明は罪を自白します。
「阿多妃の地位を守るために、里樹妃の暗殺未遂を企てた」という内容。
「全てを白日の下に晒す必要はない」と考えた猫猫。
過去の罪が暴かれないよう、アドバイスしたのでした。
年明け、阿多妃は、南の離宮に移ることに。
その前日、なぜか寝つけない猫猫。
塀を上り、高いところから街の様子を眺めます。
そこに阿多妃が現れ、「一杯付き合わないか?」と誘います。
「息子が私のもとから、いなくなってから、ずっと私は主上の友人だった」
「淑妃の座は、さっさと次に受け渡せばよかった」
そう語り、塀の上から堀に、酒を流す阿多妃。
「水の中は寒かっただろうな」「…苦しかっただろうな」「莫迦だ。みんな、莫迦だ」
阿多妃は、そうつぶやきます。
体が冷えて、そろそろ戻ろうとした猫猫。
「何をしている!!」という声に驚き、足を踏み外します。
猫猫の下敷きになったのは、めずらしく泥酔した壬氏。
退こうとしても、後ろから抱きしめて、放してくれません。
「と、とにかく放してください」
「寒いからやだ」
「少しだけだ。」「もう少し。もう少しだけ温めてくれ……」
「…わかりました。少しだけ、ですよ?」
涙を流す壬氏に、猫猫はそう答えるのでした。
第13話ネタバレ:解雇
阿多妃が、後宮を去る日のこと。
「誰かに似ていると思ったら、壬氏さまに似ている」と気付く猫猫。
「せめて御子が生きていたら」と考え、ふと阿多妃の発言が引っかかります。
息子を「死んでから」ではなく「私のもとからいなくなってから」と話した阿多妃。
同時期に生まれた、阿多妃の男児と、当時の皇弟。
叔父、甥の関係でありながら、双子のようだったはず。
何かあった時、東宮の子より、皇帝の子の方が優先される。
阿多妃は、出産の時に、その事を思い知ったはず。
まさか……
と考えつつ、「いくらなんでも妄想が過ぎる」とバカバカしくなる猫猫。
一方、侍女頭・風明の関係者の多さに、頭を悩ませる壬氏。
実家の養蜂家の商売は手広く、取引先も含めると、関係者は膨大な人数。
風明の件で、2000人中、80人をまとめて解雇することに。
今回の大量解雇を受けて、不安になる猫猫。
後宮に売った人さらいどもが、「猫猫の縁者」になっています。
その素性が分からないため、解雇される可能性も。
今、解雇されて、花街に戻ったら、絶対に売り飛ばされる。
毒味もできるし、医局に出入りできる生活が、気に入っている猫猫。
思いきって、壬氏に直談判することに。
解雇する人物リストに、自分の名前を見つけ、改めてショックを受ける猫猫。
「お前はどうしたい?」
「できれば残りたいが、そんなこと自ら願い出られる立場じゃない」
「下働きでもまかないでも、なんでもやるから残してくれ…!」
心の中で願いつつ、口にしたのはこんな言葉。
「私はただの侍女です。ご命令のままに」
「どちらであっても異論はなしということか。」
「……はい。」
「わかった。金ははずもう。」
壬氏はそう答え、猫猫の解雇が決定します。
猫猫が後宮を出て一週間、げっそりして、ひどい顔の壬氏。
心配した部下の高順は、猫猫の行方を探すことに。
一方、花街に戻った猫猫は、豪勢な宴で、酌をして回っていました。
宴の中、ずうんと沈み込む男性の姿を見つけます。
「……ん?」と髪をかき分けて顔を見ると、壬氏。
「なぜそんな格好を?」
「短期就労(アルバイト)中でして。」「…まだ個人で客は取ってませんよ?」
「……俺が買ってやろうか?」
「いいかもしれませんね。もう一度、後宮勤めも悪くないです。」
猫猫は、後宮が嫌で出て行ったと、思い込んでいたため、ホッとします。
猫猫のくちびるの紅にふれて、自分にも塗る壬氏。
こどもっぽい笑顔に、猫猫も思わず口元がゆるみます。
数日後、花街に現れた壬氏。
大量の金子と、冬虫夏草を持って、猫猫を迎えに来たのでした。
「薬屋のひとりごと」3巻はどこで読める?値段は?
猫猫たち、みててもどかしい!(笑)
「薬屋のひとりごと」はどこで読めるの?
書店や電子書籍で、購入できるよ!
ホントだ!
3巻は605円だね。
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「薬屋のひとりごと」読んだ感想
「薬屋のひとりごと」今回もおもしろかったですね〜!
蜂蜜のボツリヌス菌のことなんて、知らないもんね…。
侍女頭の風明は、滋養にいいからと「良かれと思って」赤ちゃんにあげてるのがせつない。
阿多妃、めっちゃいい人だし、宝塚の男役みたいで、かっこいい!
本当はこういう人徳ある女性が、皇后になったらいいんだろうけどなあ。
壬氏と猫猫は、最後あたり「もう付き合っちゃいなよ!」って思っちゃいましたね!
壬氏のふるまいはね、正直、イケメンだから許される部分が、多々ありますね…!(笑)
本当に宦官なのかな?とか、いろいろ疑問も出てきましたね。
「薬屋のひとりごと」4巻も楽しみです!